こんにちは。このブログを運営している「たか」です。
私は四国八十八カ所のお遍路を歩いて巡り、順打ちと逆打ちを合わせて二周しました。
この記事では、車で巡る四国お遍路10日目(84番〜88番)の回り方を、
距離・所要時間・見どころとあわせて分かりやすく解説します。
・最終日のルートを知りたい
・結願までスムーズに回りたい
・お礼参りを含めるか迷っている
そんな方に向けた内容です。
車でお遍路 10日目:香川市街地エリア
10日目は、84番から88番札所までを巡るプランです。1番札所のお礼参りも含めた移動距離は約90kmになります。
最終日は、88番で結願とする場合と、1番札所までお礼参りを行う場合の、主に2つのパターンがあります。
どちらを選ぶかは人それぞれですので、自分のスケジュールや目的に合わせて、無理のない計画を立てることが大切です。
84番から88番のお寺情報

88番までの全寺一覧は、こちらの記事にまとめています。
寺一覧と全ルート
10日目のポイント
お遍路の終盤には、最後の難所ともいえる山寺が待ち受けています。
- 84番屋島寺は標高約300mの山上にあります。
- 85番八栗寺は標高約200mの山上にあります。
- 八栗寺へは、屋島寺からいったん下り、再び登る必要があります。
そして結願の88番大窪寺は、標高約500mに位置する山寺です。
なお、車で巡る場合は駐車場から境内までの距離が短く、比較的安心して参拝できます。
10日目の見どころ
屋島の景色と歴史
屋島寺は標高約300mの高台にあり、山上では屋島地区を一望できます。
屋島は源平合戦の舞台として知られる歴史的な地で、特に有名なのが1185年に行われた「屋島の戦い」です。これは源氏と平氏が戦った合戦で、平氏滅亡へとつながる重要な戦いとされています。
なかでも、那須与一が扇の的を射抜いた逸話は広く知られています。
道中では、その場面をモチーフにしたデザインマンホールを見ることができます。

向かいに見える山は、85番八栗寺がある八栗山。
さぬき市へんろ資料館

さぬき市へんろ資料館は、四国八十八ヶ所巡礼の歴史や文化を学べる施設です。
大窪寺へ向かう途中、県道3号線沿いに位置しています。
館内では、
- お遍路の起源や弘法大師との関わり
- 巡礼の装束や昔の納経帳
- 四国八十八カ所の地形が分かる巨大なジオラマ
などが展示されてます。
また、地域に残る信仰や遍路道の変遷についても紹介されており、初心者から経験者まで理解を深められる内容です。静かな環境でゆっくり見学でき、お遍路の背景を知ることで巡礼の意味をより実感できる場所となっています。
歩きや自転車のお遍路さんは記念品が貰える
歩きや自転車で四国八十八ヶ所を一周した人には、「四国八十八ヶ所遍路大使任命書」と記念バッジが交付されます。歩きや自転車で巡った方は、ぜひ忘れずに受け取ってください。

そのほかにも多くの資料が展示されており、見応えがあります。ぜひ実際に訪れて、体感してみてください。
なお、開館時間は8時から16時までとなっています。
貴重な資料:掛け軸やお札

四国お遍路を308周回った資料

結願の寺:88番 大窪寺

多くの人が巡礼を終えた達成感に包まれ、参拝者の表情にもどこか特別な雰囲気が感じられます。
ここでは結願の証として賞状を書いてもらうことができ、料金は1枚2000円です。
境内では金剛杖を納めることもできます
私は記念として持ち帰り、今も大切に手元に置いています。歩き遍路では、一周すると金剛杖が削れて短くなるといわれていますが、私の場合は約25cmほど短くなりました。
結願の証

私の短くなった金剛杖

大窪寺のお砂踏み道場
お砂踏み道場は、四国八十八ヶ所それぞれの境内の砂が順に敷かれており、そこを歩くことで、実際に88ヶ所を巡ったのと同じご利益があるとされています。
このようなお砂踏みは各地にありますが、結願の寺にある道場は、やはり格別に感じられました。多くの歩き遍路の方々が実際に巡った後、その足でここを歩くこともあり、どこか特別な空気が漂っています。
私も一周し、静かに結願の余韻を味わいました。
八十八庵の打ち込みうどん
結願の後は、大窪寺の門前にある八十八庵で打ち込みうどんを味わうのが、ひとつの習わしとなっています。私が訪れたときは繁忙期で混雑しており、残念ながら味わうことはできませんでした。
お礼参り:1番札所 霊山寺へ
お礼参りとは、最初に打ち始めた寺へ再び訪れることをいいます。必ず行かなければならないものではなく、88番札所をゴールとする方は、そのまま結願とする場合もあります。
私は1番霊山寺から巡り始めたため、お礼参りにも足を運びました。出発前は、何も分からないまま期待と不安が入り混じっていたことを覚えています。景色自体は変わっていませんでしたが、自分の心には確かな変化がありました。
一周して元に戻ったというよりも、螺旋階段を一段上がったような感覚で、ひとつ成長できた実感があります。
道中では、これから歩き始めるお遍路さんとすれ違い、「頑張ってください」と声をかけ合いました。かつての自分を重ねるような、印象深いひとときでした。
道の駅情報:香川市街地~88番大窪寺
遍路道からアクセスしやすい道の駅をまとめました。
道の駅 源平の里むれ


| 駐車場 | 約40台 |
| 最寄り寺 | 85, 86番 |
| 設備 | Wi-Fi |
| 位置情報 | MAP |
| おすすめ | ★★★★☆(4/5点) |
85番と86番札所の中間に位置しています。遍路道沿いにあり、立ち寄りやすい場所です。
道の駅 ながお


| 駐車場 | 約60台 |
| 最寄り寺 | 87, 88番 |
| 設備 | 遍路資料館 |
| 位置情報 | MAP |
| おすすめ | ★★★★★(5/5点) |
県道3号線沿いにあり、87番と88番札所の中間に位置しています。隣接する遍路資料館とあわせて、ぜひ立ち寄っておきたい施設です。
よくある失敗例:お遍路最終日
町の歴史やお遍路資料館をゆっくり見られなかった
終盤で慌ててしまうと、ここまで積み重ねてきた巡礼の時間がどこか慌ただしいものになってしまいます。
最後だからこそ、あえて時間に余裕を持ち、一つひとつを噛みしめるように巡ることが大切です。ゆとりある行程で、結願までの時間を丁寧に味わいましょう。
結願に間に合わず、日程が1日延びてしまった。
区切りが悪いと、宿泊費などで1万円ほど余計にかかってしまう場合もあります。
特に終盤は札所の間隔や移動距離のバランスが変わるため、愛媛県の今治あたりに来た段階で、香川県に入ってからの行程をあらかじめ見直しておくと安心です。事前に計画を立て直しておくことで、無理なくスムーズに結願を迎えることができます。
おすすめ宿泊施設:高松市周辺
天然温泉 牛若の湯 スーパーホテル高松
高松市中心部に位置する温泉付きビジネスホテルです。最寄りの瓦町駅から徒歩約3分とアクセスが良く、観光や巡礼の拠点にも便利です。館内には天然温泉「牛若の湯」があり、弱アルカリ性の湯で疲労回復や美肌効果が期待できます。無料の朝食ビュッフェやウェルカムドリンクサービスもあり、コストパフォーマンスの高い宿として人気があります。
よくある質問(FAQ)
- Q車で84番〜88番は1日で回れますか?
- A
はい、可能です。移動距離は約50km前後(お礼参りを含めると約90km)で、所要時間は参拝込みで6〜8時間ほどが目安です。ただし、見学時間をしっかり取りたい場合は余裕を持ったスケジュールがおすすめです。
- Q最終日はどこまで行けば結願になりますか?
- A
一般的には88番札所で結願となります。ただし、1番札所まで戻る「お礼参り」を行う方も多く、どちらを選ぶかは個人の考え方によります。
- Qお礼参りは必ず行く必要がありますか?
- A
必須ではありません。88番で終える方も多くいます。一方で、最初に巡った寺へ戻ることで一区切りとする意味合いから、お礼参りを行う方もいます。
- Q八栗寺は車でそのまま行けますか?
- A
八栗寺は山上にあり、ケーブルカーを利用するルートもありますが、車でもアクセス可能です。駐車場から境内までは徒歩で移動します。
- Q大窪寺でできることは何ですか?
- A
結願の寺として、納経や参拝のほか、結願証の授与(有料)を受けることができます。また、金剛杖を納めることも可能です。
- Q食事や休憩はどこで取れますか?
- A
道の駅や門前の食事処が利用できます。特に大窪寺周辺では、結願後に食事を楽しむ方が多いです。混雑する時期は時間に余裕を持つと安心です。
- Q10日間でお遍路は現実的ですか?
- A
車であれば現実的です。ただし日程はタイトになるため、各日の移動距離や参拝時間をあらかじめ計画しておくことが重要です。
まとめ
車で巡る四国お遍路10日目は、84番から88番札所までを巡る最終工程です。山寺が多く距離もあるため、無理のないスケジュールで進めることが重要になります。
最終日は、88番大窪寺で結願とするか、1番霊山寺までお礼参りを行うかの選択があります。どちらも正解はなく、自分の目的や時間に合わせて計画を立てましょう。
また、終盤は慌てやすくなりがちですが、あえて余裕を持つことで、これまでの巡礼を振り返りながら丁寧に締めくくることができます。
結願の達成感は、お遍路の大きな魅力のひとつです。最後の一日こそ焦らず、一つひとつの寺を大切に巡ってみてください。
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