令和の遍路ころがしとは
本来の「遍路ころがし」とは、急峻な山道や険しい坂道が続く難所を指す言葉です。
一方で現代の歩き遍路は大きく環境が変わりました。
スマートフォンで地図を確認し、宿を予約し、キャッシュレス決済を利用しながら巡礼する人も少なくありません。そのため現代のお遍路では、山の険しさだけでなく、
- 携帯電話の電波が届きにくい
- スマホを充電できない
- 飲料や食料を補給できない
- コンビニや商店が少ない
といった要素も歩き遍路を苦しめる要因になっています。
そこで本記事では、こうした現代ならではの困難を伴う区間を**「令和の遍路ころがし」**と定義しました。
もちろん従来から知られる焼山寺道や雲辺寺道などの遍路転がしを否定するものではありません。
むしろ、
昔の遍路ころがしは急坂と山道
令和の遍路ころがしは補給と通信環境
という視点で、現代の歩き遍路における新たな難所を分析しています。
結論:歩き遍路最大の「令和の遍路ころがし」はコンビニ空白地帯
四国遍路で利用できるコンビニ372店舗を調査した結果、最も長いコンビニ空白地帯は23番薬王寺~24番最御崎寺の約47kmでした。
特に注意したい「令和の遍路ころがし」は次の5区間です。
- 23番薬王寺~24番最御崎寺(約47km)
- 11番藤井寺~16番観音寺(約42km)
- 43番明石寺~44番大寶寺(約33km)
- 37番岩本寺~38番金剛福寺(約32km)
- 65番三角寺~66番雲辺寺(約30km)
また、距離が短い香川県にも約20kmのコンビニ空白地帯があり、事前の補給計画は欠かせません。
本記事では、歩き遍路ルート沿いのコンビニ372店舗を調査し、県別の分布や補給が難しい区間をヒートマップ付きで解説します。
歩き遍路で利用可能なコンビニは372件|調査方法と集計結果
本記事では、四国八十八ヶ所の歩き遍路ルート沿いで利用できるコンビニエンスストアの数を調査しました。
調査の結果、歩き遍路で利用可能なコンビニは合計372店舗でした。
調査はGoogleマップの検索機能を利用し、「コンビニ」で表示される店舗を1件ずつ確認しています。調査対象は、歩き遍路の途中で無理なく立ち寄ることができる店舗に限定しました。
なお、以下の施設は調査対象外としています。
- スーパーマーケット
- ドラッグストア
- 売店
- 歩き遍路ルートから大きく離れたコンビニ
調査時期は2026年度最新データです。店舗の新規開店や閉店により、実際の店舗数は今後変動する可能性があります。
| コンビニチェーン | 店舗数 | 構成比 |
|---|---|---|
| ローソン | 153軒 | 41.1% |
| ファミリーマート | 121軒 | 32.5% |
| セブン-イレブン | 84軒 | 22.6% |
| その他 | 14軒 | 3.8% |
| 合計 | 372軒 | 100% |

歩き遍路で利用できるコンビニの約4割をローソンが占めており、次いでファミリーマート、セブン-イレブンの順となりました。四国全域ではローソンとファミリーマートの存在感が大きく、歩き遍路中に最も利用する機会が多いコンビニチェーンといえるでしょう。
四国遍路を県別に見たコンビニ数
歩き遍路で利用できるコンビニを県別に集計しました。
| 県 | 寺数 | 距離 | コンビニ数 |
|---|---|---|---|
| 徳島県 | 1-23 | 約220km | 60軒 |
| 高知県 | 24-39 | 約385km | 82軒 |
| 愛媛県 | 40-65 | 約360km | 155軒 |
| 香川県 | 66-88 | 約152km | 75軒 |

四国遍路では県によってコンビニの数や密度に大きな差があります。歩き遍路で食料や飲み物を補給する際の目安として、県別のコンビニ数を集計しました。総数だけでなく、距離との関係を見ることで補給しやすい地域と注意が必要な地域が分かります。
徳島県の歩き遍路コンビニマップ|1番~23番札所の補給環境を解説
徳島県の歩き遍路では、札所ごとにコンビニの利用しやすさが大きく異なります。1番札所から23番札所までのコンビニ分布を地図にまとめ、食料や飲み物の補給ポイントを分かりやすく紹介します。


このヒートマップは、歩き遍路ルートのコンビニ分布を札所間ごとに可視化したものです。区間を4kmごとに区切っているため、平均的な歩行速度(時速約4km)では1マスがおよそ徒歩1時間に相当します。色の濃淡を見ることで、コンビニが多い区間と少ない区間、そしてコンビニ空白地帯をひと目で確認できます。
また、各コンビニの位置情報は記事末尾にまとめています。コンビニ名をクリックすると、該当する位置情報へ移動できます。
11番藤井寺~12番焼山寺|へんろころがしと約42kmのコンビニ空白地帯
「へんろころがし」として知られる焼山寺山道は、四国遍路を代表する難所のひとつです。急な登りや下りが続き、歩き遍路では6〜9時間ほどかかるといわれています。
焼山寺周辺は補給が難しい区間として知られていますが、コンビニ事情を調べると、その範囲は焼山寺山道だけではありません。
焼山寺の麓にある鴨島エリアには複数のコンビニがあります。しかし、その先は補給環境が厳しく、次に利用できるコンビニは16番札所観音寺近くのファミリーマート徳島国府町店となります。
そのため、鴨島エリアを最後に約42kmにわたってコンビニ空白地帯が続きます。これは徳島県内だけでなく、四国遍路全体でも有数の長さです。
詳細は以下のランキング記事で紹介しています。
2位 11番~16番札所(焼山寺・へんろころがし)|次のコンビニまで約42km
20番鶴林寺~21番太龍寺|約16kmのコンビニ空白地帯と総高低差1,000mの難所
20番札所鶴林寺から21番札所太龍寺へ向かうルートは、「へんろころがし」と呼ばれる歩き遍路の難所です。
コンビニ事情を見ると、鶴林寺の麓にあるファミリーマート 徳島勝浦町店から、太龍寺の麓まで約16kmにわたってコンビニがありません。
距離だけを見るとそれほど長く感じないかもしれません。しかし、この区間は鶴林寺と太龍寺という二つの山岳札所を越えることになり、総高低差は約1,000mにも達します。
そのため、実際に歩くと数字以上に体力を消耗する区間です。
太龍寺を下山した後、西へ約3km進むとローソン 那賀町和食郷店があります。ただし、この店舗は22番札所平等寺とは反対方向になるため、歩き遍路のルートから外れてしまいます。
一方で、22番札所へ向かう途中にある道の駅わじきは遍路ルート上にあり、
- 飲食店
- 休憩スペース
- Wi-Fi
を利用できます。
コンビニほど品揃えはありませんが、平等寺へ向かう途中の貴重な休憩・補給ポイントです。
鶴林寺から太龍寺の区間を歩く際は、勝浦町のコンビニで十分な飲料水と行動食を確保し、道の駅わじきを補助的な補給拠点として活用するとよいでしょう。
この区間の宿情報はこちら。
【遍路ころがし対策】徳島20〜22番札所でおすすめの宿まとめ
22番平等寺~23番薬王寺|約18kmのコンビニ空白地帯
平等寺から薬王寺へ向かうルートは比較的歩きやすい区間ですが、補給ポイントは限られています。
ローソン 阿南新野店からローソン 日和佐寺前店までの約18kmにわたってコンビニがありません。
また、この区間はコンビニこそありませんが、中間地点付近の由岐や木岐には飲食店や商店があります。
特に夏場や長距離を歩く予定の日は、阿南市内のコンビニで十分な水分を準備してから出発することをおすすめします。
この区間の宿情報はこちら。
徳島22〜23番札所のおすすめ宿|薬王寺・日和佐の遍路宿を解説
この区間の公共交通を使ったルート解説はこちら。
【歩き遍路向け】平等寺から薬王寺への電車ルートと時刻表
高知県の歩き遍路コンビニマップ|24番~39番札所の補給ポイントを解説
高知県の歩き遍路ルートは約385kmと長く、コンビニ空白地帯も多く存在します。食料や飲み物の補給に失敗しないためにも、札所周辺のコンビニ分布を事前に確認しておくことが大切です。


23番薬王寺~24番最御崎寺|室戸岬ルートは補給計画が重要
23番札所薬王寺から24番札所最御崎寺へ向かう室戸岬ルートは、約75kmに及ぶ長距離区間です。札所間距離としては四国遍路でも2番目に長く、多くの歩き遍路者が2~3日かけて踏破します。
特に室戸岬へ近づく後半エリアはコンビニが少なく、歩き遍路では補給計画が非常に重要になります。水や食料を確保できる場所が限られるため、事前の準備を怠ると苦労する可能性があります。
なお、この区間のコンビニ事情については、コンビニ空白地帯ランキングで詳しく解説しています。
1位 23番~24番札所(薬王寺~最御崎寺)|歩き遍路最大のコンビニ空白地帯(約47km)
26番金剛頂寺~27番神峯寺|コンビニおかざきを逃すと約20km補給なし
26番札所金剛頂寺から27番札所神峯寺へ向かうルートでは、コンビニおかざきが重要な補給ポイントとなります。
コンビニおかざきを利用しない場合、次に利用できるコンビニはローソン 奈半利町店で、約15km先まで補給できません。
さらに、金剛頂寺の直前にあるコンビニも、約4km手前のローソン 室戸市役所前店となっています。そのため、
ローソン 室戸市役所前店 → コンビニおかざき → ローソン 奈半利町店
という配置になっており、コンビニおかざきを利用しない場合は、実質的に約20kmにわたってコンビニがないことになります。
この区間には神峯寺への登り下りもあるため、距離以上に体力を消耗します。飲料水や行動食に不安がある場合は、コンビニおかざきで補給しておくことをおすすめします。
この区間の宿情報はこちら。
室戸〜奈半利のお遍路宿|25〜27番札所おすすめ宿一覧
この区間の公共交通を使ったルート解説はこちら。
24番最御崎寺から27番神峯寺へのバス移動ルート|所要時間・運賃まとめ
36番青龍寺~37番岩本寺|2つのコンビニ空白地帯に注意
36番札所青龍寺から37番札所岩本寺へ向かうルートは比較的歩きやすい区間ですが、途中に長いコンビニ空白地帯が2か所あります。
まず注意したいのが、ファミリーマート 土佐市宇佐店からセブン-イレブン 須崎桐間南店までの区間です。
この間は約25kmにわたってコンビニがありません。ファミリーマート 土佐市宇佐店は青龍寺の約4km手前にあるため、参拝前に立ち寄って飲料水や行動食を補給しておくことをおすすめします。
また、後半にも注意が必要です。
ファミリーマート 中土佐町久礼店からローソン 四万十町中央インター店までは約17kmにわたってコンビニがありません。
距離だけを見るとそれほど長くありませんが、この区間では標高約300mの七子峠を越える必要があります。長い登り坂が続くため、数字以上に体力を消耗しやすい区間です。
この区間の宿情報はこちら。
青龍寺〜岩本寺の宿まとめ|七子峠越え前後のおすすめ宿
37番岩本寺~38番金剛福寺|遍路道最長区間でもコンビニは意外と多い
37番札所岩本寺から38番札所金剛福寺までは、四国遍路の中でも最長クラスの寺間区間です。しかし、コンビニの数を調べてみると、距離の割には補給ポイントが確保されており、事前に計画を立てれば十分に歩けるルートといえます。
前半の難所:黒潮町~四万十市
前半最大の難所は、黒潮町から四万十市へ向かう区間です。約32kmのルート上にあるコンビニは、ローソン黒潮町佐賀店の1軒のみ。補給のタイミングを逃すと長時間コンビニを利用できなくなるため注意が必要です。
詳細は以下の記事で紹介しています。
4位 37番~38番札所(岩本寺~金剛福寺)|約32kmのコンビニ空白地帯
後半の難所:四万十川~土佐清水
四万十川を渡ってから足摺岬手前の土佐清水市までも、補給環境は決して良くありません。
この区間にはローソン土佐清水下ノ加江店が1軒あるだけで、前後のコンビニとの距離は約15kmと約12km。合計すると約27kmにわたり補給ポイントが限られるため、飲料や行動食は余裕を持って準備しておきたいところです。
ローソン 四万十竹島店 (約15km) → ローソン土佐清水下ノ加江店 (約12km) → ローソン 土佐清水旭町店
この区間の宿情報はこちら。
四万十〜足摺岬のお遍路宿おすすめ一覧|37番〜38番札所
足摺岬(38番金剛福寺)|土佐清水から往復約28kmはコンビニなし
38番札所金剛福寺がある足摺岬では、土佐清水市街地を離れるとコンビニがありません。
土佐清水市街地から足摺岬までは約14kmあり、往復すると約28kmになります。この区間にはコンビニがないため、飲料水や行動食は土佐清水市街地で準備しておくことをおすすめします。
ただし、足摺岬周辺には土産物店や飲食店があり、軽食や飲み物を購入できます。そのため、昼食や休憩場所として活用するとよいでしょう。
この区間の宿情報はこちら。
38番札所・金剛福寺周辺の宿おすすめ一覧|足摺岬エリア
39番延光寺周辺|約28kmのコンビニ空白地帯
38番金剛福寺から39番札所延光寺方面へ向かうルートでは、ローソン 土佐清水下ノ加江店からローソン 宿毛平田町店まで、約28kmにわたってコンビニがありません。
この区間は山間部を通るため、補給できる場所が限られています。距離そのものも長く、夏場は特に水分不足に注意が必要です。
延光寺へ向かう前に、土佐清水下ノ加江店で飲料水や行動食を十分に確保しておくことをおすすめします。
この区間の宿情報はこちら。
【お遍路宿ガイド】38番~39番|三原村経由ルートの宿泊施設一覧と選び方
この区間の公共交通を使ったルート解説はこちら。
金剛福寺から延光寺への電車・バスルート|38番〜39番札所の移動方法
愛媛県の歩き遍路コンビニマップ|40番~65番札所の補給環境を解説
愛媛県の歩き遍路ルートは、四国4県の中で最もコンビニ数が多いエリアです。食料や飲み物の補給に困る場面は比較的少ないものの、寺間によってはコンビニ空白地帯も存在します。地図とヒートマップを参考に補給ポイントを確認しておきましょう。


43番明石寺~44番大寶寺|約33kmのコンビニ空白地帯
43番札所明石寺から44番札所大寶寺へ向かうルートでは、ファミリーマート 内子店からローソン 久万高原町久万店まで約33kmにわたってコンビニがありません。
この区間は距離が長いだけでなく、ひわた峠を通るルートでは標高約800mに達する山岳地帯となっています。そのため、平地の33km以上に体力を消耗しやすく、飲料水や食料の準備が重要です。
内子町を出発する前に、十分な補給を済ませておくことをおすすめします。
なお、この区間は本記事のコンビニ空白地帯ランキングでも上位にランクインしています。
詳細については、こちらをご覧ください。
3位 43番~44番札所(明石寺~大寶寺)|約33kmのコンビニ空白地帯と標高800mの山岳ルート
45番岩屋寺~48番西林寺|約25kmのコンビニ空白地帯
45番札所岩屋寺から48番札所西林寺方面へ向かうルートでは、ファミリーマート 久万入野店からファミリーマート 松山小村町店まで約25kmにわたってコンビニがありません。
この区間は久万高原から松山市街地へ向かうルートとなるため、全体的には下り基調です。そのため、焼山寺や雲辺寺のような山岳区間と比べると体力の消耗は少ないでしょう。
しかし、距離は約25kmあり、歩き遍路では6時間以上かかることも珍しくありません。
久万高原を出発する前に飲料水や行動食を準備しておくことをおすすめします。
この区間の宿情報はこちら。
46〜52番札所周辺のおすすめ宿|松山・道後温泉のお遍路向け宿泊ガイド
60番横峰寺|標高約750mの難所と約20kmのコンビニ空白地帯
60番札所横峰寺は、「伊予のへんろころがし」とも呼ばれる歩き遍路の難所のひとつです。札所は標高約750mに位置しており、長い登りと下りが続くため、多くのお遍路さんが苦戦する区間として知られています。
コンビニ事情も決して良くありません。
横峰寺の前後では、ミニストップ 丹原今井店からセブン-イレブン 小松町新屋敷店まで約20kmにわたってコンビニがありません。
距離だけを見ると極端に長い区間ではありませんが、横峰寺への登山による体力消耗を考えると、補給の重要性は非常に高くなります。
特に夏場は水分不足になりやすいため、登山前に十分な飲料水を確保しておくことをおすすめします。また、行動食や軽食を準備しておけば、山中でのエネルギー補給にも役立ちます。
この区間の宿情報はこちら。
【四国遍路】56~64番札所のおすすめ宿|横峰寺攻略に便利な宿泊施設まとめ
香川県の歩き遍路コンビニマップ|66番~88番札所の補給環境を解説
香川県は四国遍路の結願エリアであり、4県の中では最も距離が短くコンビニも利用しやすい地域です。しかし、65番三角寺から66番雲辺寺にかけての県境付近など、歩き遍路でも補給に注意が必要なコンビニ空白地帯が存在します。


65番三角寺~66番雲辺寺|約30kmのコンビニ空白地帯
65番札所三角寺から66番札所雲辺寺へ向かうルートでは、三角寺麓の四国中央市街地を離れると、雲辺寺を越えて香川県側の麓までコンビニがありません。
前後のコンビニ間の距離は約30kmに及び、歩き遍路では補給計画が重要な区間のひとつです。
さらに、66番札所雲辺寺は四国八十八ヶ所の札所の中で最も高い標高約900mに位置しており、長い登りと下りが続きます。そのため、平地の30km以上に体力を消耗することも珍しくありません。
なお、この区間のコンビニ事情や補給のポイントについては、コンビニ空白地帯ランキングで詳しく解説しています。
5位 65番~66番札所(三角寺~雲辺寺)|約30kmのコンビニ空白地帯と標高900mの遍路最高峰
80番国分寺~83番一宮寺|香川県にも約20kmのコンビニ空白地帯
香川県は寺間の距離が短く、歩き遍路では比較的歩きやすい県とされています。しかし、意外にも約20kmにわたるコンビニ空白地帯が存在します。
80番札所国分寺近くのファミリーマート坂出府中店を過ぎると、次に利用できるコンビニは83番札所一宮寺へ向かう途中にあるミニストップ檀紙店です。その間は約20kmあり、補給ポイントがありません。
さらに、81番札所白峯寺と82番札所根香寺は標高約500mの五色台に位置しています。距離自体は長くないものの、登り下りによる体力の消耗が大きいため、飲料や行動食を事前に確保しておくと安心です。
香川県は全体として補給しやすいエリアですが、この区間だけは例外的に注意が必要なルートといえるでしょう。
88番大窪寺~1番霊山寺|お礼参りで注意したい約25kmの補給区間
結願後に1番札所霊山寺を目指す「お礼参り」を行う方は、この区間の補給環境に注意が必要です。
88番札所大窪寺の麓にあるローソンさぬき長尾名店を最後に、県道2号線を通るルートでは次のコンビニであるファミリーマート阿波市場町北店まで約25kmあります。
さらに、このルートでは標高約700mの女体山を越える必要があり、体力の消耗も大きくなります。距離だけでなく高低差もあるため、飲料や行動食を十分に準備してから出発したい区間です。
四国遍路を結願した直後だからこそ油断しがちですが、お礼参りルートは歩き遍路でも補給が難しい区間のひとつといえるでしょう。
令和の遍路ころがしTOP5|歩き遍路で補給困難なコンビニ空白地帯
四国遍路には食料や飲み物の補給が難しいコンビニ空白地帯があります。歩き遍路で特に注意したい区間を、次のコンビニまでの距離が長い順にランキングでまとめました。
1位 23番~24番札所(薬王寺~最御崎寺)|約47kmに及ぶコンビニ空白地帯

歩き遍路で最も補給が難しい区間が、23番札所から24番札所へ向かう室戸ルートです。
まず23番札所から24番札所までの区間は約75kmと非常に長く、歩き遍路でも屈指の長距離区間です。さらに後半エリアでは、歩き遍路ルート上で利用できるコンビニがモンマートむろとしかなく、補給環境は非常に厳しくなります。
前後のコンビニとの距離を確認すると、その厳しさがよく分かります。
- セブン-イレブン 海陽町宍喰店(約23km)
- ローソン 室戸市役所前店(約24km)
つまり、約47kmの区間にコンビニはモンマートむろと1店舗だけという状況です。そのため、本記事のコンビニ空白地帯ランキングでは堂々の第1位となりました。
歩き遍路ではこの75kmを通常2~3日かけて歩くことになりますが、補給計画を誤ると食料や飲料の確保に苦労する可能性があります。
特に、海陽町から室戸岬に向かう途中で長時間にわたり補給ポイントがなくなるため、水や食料の準備が欠かせません。
そのため、モンマートむろとは単なるコンビニではなく、室戸ルート最大の補給拠点といえる存在です。
特に夏場は水分を多めに確保し、モンマートむろとで翌日の行動分まで補給しておくことをおすすめします。
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区間距離: 23 km
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区間距離: 18 km
- ⛩24番 最御崎寺
区間距離: 6 km
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この区間の宿情報はこちら。
【四国遍路】室戸岬の宿まとめ|24番最御崎寺周辺のおすすめ宿
この区間の公共交通を使ったルート解説はこちら。
【四国遍路】23番薬王寺から24番最御崎寺への電車・バス移動ルート
2位 11番~16番札所(焼山寺・へんろころがし)|次のコンビニまで約42km

2位は「へんろころがし」として知られる焼山寺ルートです。
焼山寺といえば険しい山道が有名ですが、実は補給環境も非常に厳しく、11番札所藤井寺手前の鴨島地区を最後に、16番札所観音寺付近までコンビニがありません。
前後のコンビニを基準にすると、約42kmにわたってコンビニ空白地帯が続きます。
この区間の特徴は、単純な距離だけではありません。
藤井寺から焼山寺へ向かう「へんろころがし」は四国遍路を代表する難所のひとつであり、長時間にわたる登山と下山が続きます。そのため、平地の42kmよりもはるかに体力を消耗します。
焼山寺周辺には民宿が点在しているため、宿泊を予定している場合は大きな問題になりません。しかし、野宿やテント泊を予定している方は注意が必要です。
特に食料については、鴨島地区のコンビニで翌日分まで含めて十分に確保しておくことをおすすめします。目安としては、おにぎりやパン、行動食などを含めて、
- 夕食
- 翌日の朝食
- 昼食
- 行動食
4食分程度を準備しておくと安心です。
歩き遍路の難所として有名な焼山寺ルートですが、実際には「山の厳しさ」と「補給の厳しさ」の両方を兼ね備えた区間といえるでしょう。
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区間距離: 3 km
- ⛩11番 藤井寺
区間距離: 13 km
- ⛩12番 焼山寺
区間距離: 21 km
- ⛩13番 大日寺
区間距離: 2 km
- ⛩14番 常楽寺
区間距離: 1 km
- ⛩15番 国分寺
区間距離: 2 km
- ⛩16番 観音寺
区間距離: 0.5 km
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この区間の宿情報はこちら。
四国お遍路 徳島12〜19番札所のおすすめ宿|焼山寺周辺を詳しく解説
3位 43番~44番札所(明石寺~大寶寺)|約33kmのコンビニ区間と標高800mの山岳地帯

第3位は、43番札所明石寺から44番札所大寶寺へ向かうルートです。
この区間の特徴は、長い移動距離と大きな標高差にあります。
札所間の距離は約67km。さらに、ひわた峠を経由する歩き遍路ルートを選んだ場合、標高は最高約800mに達します。そのため、数字以上に体力を消耗しやすい区間として知られています。
コンビニ事情も厳しく、後半区間では長いコンビニ空白地帯が続きます。
ファミリーマート内子店を過ぎると、次のローソン久万高原町久万店まで約33kmにわたってコンビニはありません。
距離だけを見ると1位や2位には及びませんが、この区間は山間部を長時間歩くことになるため、補給の重要性は非常に高くなります。
大寶寺へ向かう道は自然豊かな遍路道を楽しめる一方で、距離・標高差・補給環境の3つが揃った難所でもあります。歩き遍路では事前準備が特に重要な区間といえるでしょう。
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区間距離: 33 km
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【お遍路宿】44番大寶寺・45番岩屋寺周辺のおすすめ宿11選|久万高原の宿泊ガイド
この区間の公共交通を使ったルート解説はこちら。
明石寺から大寶寺への電車・バスルート|徒歩3日区間を公共交通で移動
4位 37番~38番札所(岩本寺~金剛福寺)|約32kmのコンビニ空白地帯

第4位は、37番札所岩本寺から38番札所金剛福寺(足摺岬)へ向かうルートです。
この区間は札所間距離が約80kmあり、四国遍路でも最長クラスの長距離区間として知られています。そのため、多くの歩き遍路者が2~3日かけて移動します。
コンビニ自体は室戸ルートほど少なくありませんが、前半部分には注意が必要です。
特に岩本寺から四万十市方面へ向かう途中の区間では、約32kmの間に利用できるコンビニが実質1店舗しかありません。
岩本寺を出発した後、次の重要な補給ポイントとなるのがローソン 黒潮町佐賀店です。
この周辺は商店や飲食店が少なく、歩き遍路では貴重な補給拠点となっています。そのため、多くのお遍路さんがここで飲料水や食料を補給しています。
距離だけを見ると3位の大寶寺ルートとほぼ同程度ですが、札所間全体では約80kmに及ぶことから、歩き遍路における重要な補給ポイントの一つといえるでしょう。
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区間距離: 17 km
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区間距離: 15 km
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この区間の宿情報はこちら。
四国遍路37〜38番札所の宿まとめ|黒潮町・中村駅周辺
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【歩き遍路向け】37番岩本寺から38番金剛福寺への電車・バスルート
5位 65番~66番札所(三角寺~雲辺寺)|約30kmのコンビニ空白地帯と標高900mの遍路最高峰

第5位は、65番札所三角寺から66番札所雲辺寺へ向かうルートです。
この区間の最大の特徴は、コンビニの少なさだけではありません。66番札所雲辺寺が、四国八十八ヶ所の札所の中で最も高い標高約900mに位置していることです。
コンビニ事情を見ると、三角寺周辺の四国中央市街地を離れると、雲辺寺を越えて香川県側へ下山するまでコンビニはありません。
前後のコンビニ間の距離は約30kmですが、この区間は単なる30kmではありません。
三角寺から雲辺寺まで一気に標高を上げることになり、長い登りと下りが続きます。そのため、平地の30km以上に体力を消耗する区間といえるでしょう。
特に夏場は水分不足になりやすく、冬場は山頂付近の冷え込みにも注意が必要です。
なお、歩き遍路では三角寺を参拝した後、そのまま雲辺寺へ向かうのが一般的ですが、補給に不安がある方は一度四国中央市街地へ下りてコンビニに立ち寄る方法もあります。
多少遠回りにはなりますが、
- 飲料水の補給
- 食料の確保
- モバイルバッテリーの充電
- ATMの利用
ができるため、区間の難易度を大きく下げることができます。
雲辺寺ルートは「遍路最高峰」という言葉どおり、体力面でも補給面でも油断できない区間です。自分の体力や歩行ペースに合わせて、無理のない計画を立てることをおすすめします。
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区間距離: 4 km
- ⛩65番 三角寺
区間距離: 18 km
- ⛩66番 雲辺寺
区間距離: 8 km
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この区間の宿情報はこちら。
【四国遍路】雲辺寺・観音寺駅周辺のおすすめ宿10選|66~68番札所対応
FAQ|歩き遍路のコンビニ事情
- Q歩き遍路でコンビニが全くない区間はありますか?
- A
はい。歩き遍路ルートには20km以上にわたってコンビニがない区間が複数存在します。特に23番薬王寺~24番最御崎寺、11番藤井寺~16番観音寺、43番明石寺~44番大寶寺などは補給が難しい区間として知られています。
- Qコンビニ以外に補給できる場所はありますか?
- A
あります。商店、道の駅、スーパー、飲食店、自動販売機などを利用できる区間もあります。ただし、営業時間が限られている場合や定休日があるため、コンビニほど確実な補給場所ではありません。
- Q歩き遍路ではどのくらいの飲料水を持って歩けばよいですか?
- A
必要な量は季節や体力によって異なりますが、コンビニ空白地帯や山岳区間を歩く日は、次の補給地点までの距離を確認したうえで余裕を持って準備することをおすすめします。特に夏場は想定以上に水分を消費することがあります。
- QコンビニでATMは利用できますか?
- A
多くのコンビニではATMを利用できます。ただし、山間部や地方の店舗では設置されていない場合もあるため、現金が必要な区間へ入る前に早めに準備しておくと安心です。
- Qコンビニは24時間営業ですか?
- A
24時間営業の店舗が多いものの、近年は営業時間を短縮している店舗も増えています。早朝出発や夜間到着を予定している場合は、事前に営業時間を確認しておくことをおすすめします。
- Q歩き遍路で最も補給が難しい区間はどこですか?
- A
本記事の調査では、23番薬王寺~24番最御崎寺の室戸ルートが最も補給が難しい区間でした。コンビニ間の距離は約47kmに及び、歩き遍路では事前の補給計画が特に重要になります。
まとめ
歩き遍路では、距離や高低差だけでなく、補給環境も計画を立てるうえで重要な要素です。同じ20kmでも市街地を歩く区間と山岳地帯を越える区間では、必要な水分や行動食の量が大きく変わります。
今回調査したコンビニ分布を見ると、四国遍路には補給しやすい区間と補給が難しい区間がはっきり存在することが分かりました。特に山岳札所や海岸部の長距離区間を歩く際は、出発前に補給ポイントを確認しておくと安心です。
本記事のヒートマップやコンビニ一覧を参考に、自分の歩行ペースや宿泊計画に合わせた補給計画を立て、安全で快適な歩き遍路を楽しんでください。
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以下では、歩き遍路で特に補給計画が重要となるコンビニ空白地帯の前後にある主要なコンビニをまとめました。最寄り札所や位置情報とあわせて掲載しているので、食料・飲料の補給計画にお役立てください。
ファミリーマート 阿波市場町北店
| 最寄り寺 | 10番 切幡寺 |
| 位置情報 | MAP |



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