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38番 金剛福寺

寺情報

金剛福寺の基本情報

38番 金剛福寺の境内

御朱印

金剛福寺の御朱印(開創1200年記念スタンプ入り)
  • 御影
  • 開創1200年記念
金剛福寺の御影
金剛福寺の御影(開創1200年記念)

基本情報

本尊三面千手観世音菩薩
標高60m
位置情報MAP

宿泊施設

宿坊あり
通夜堂なし

歴史・見どころ

金剛福寺は、弘法大師が足摺岬を観音さまの浄土に見立てて開いたと伝わるお寺です。歴代天皇や武将の信仰を集め、今も雄大な太平洋を望む霊場として、多くのお遍路さんが訪れています。

注意点

岩本寺から金剛福寺までは約80km。歩き遍路では3~4日かかる長距離区間です。

ルートマップ・距離・所要時間

前後の札所へのルートは、タブを切り替えてご覧いただけます。
地図左上のメニューから「Driving Route」を選択すると、車ルートを表示できます。
また、地図右上の全画面表示アイコンをクリックすると、Googleマップで見やすく表示できます。

  • 前の寺から
  • 次の寺へ

前の寺: 37番 岩本寺

37番 岩本寺の本堂
距離80.7 km
徒歩24時間
2時間

次の寺: 39番 延光寺

39番 延光寺の本堂
距離52.8 km
徒歩15時間30分
1時間30分

実際に歩いた感想

岩本寺から金剛福寺までは約80kmあり、四国遍路でも最長クラスの区間です。歩き遍路では3~4日かかりますが、道中には町や駅を適度に通るため、補給や宿泊を計画しておけば無理なく歩くことができます。

私は2回とも真夏の8月にこの区間を歩きました。日中は強い日差しが照りつけるため、早朝の涼しい時間帯に距離を稼ぐことを意識して歩きました。

昼間は、休憩所を見かけたらなるべく立ち寄るようにしていました。短時間でも日差しを避け、バックパックを下ろして背中にこもった熱を逃がすだけで、体への負担を大きく軽減できます。

道中には、遍路小屋や屋根付きの休憩スペースがある公園など、歩き遍路で利用しやすい休憩スポットが点在しています。ここでは、私が実際に利用した場所を写真とともに紹介します。

約80kmと長距離のため、前半・中盤・後半の3つに分けて紹介します。

四万十町の真夏の遍路道を歩く私の姿

前半:岩本寺~黒潮町(約30km)

前半は国道56号線を南へ進むルートです。道中には、市野瀬遍路道など、曲がりくねった車道をショートカットできる昔ながらの遍路道があります。記事内のルートマップや現地の案内板を参考に歩くとよいでしょう。

約10km地点には土佐佐賀温泉があります。日帰り入浴施設と宿泊施設を備えており、敷地内には遍路小屋もあります。私は温泉で汗を流したあと、施設内のレストランで夕食をとり、そのまま遍路小屋で野宿しました。長距離区間の序盤で体をしっかり休められる、おすすめの休憩・宿泊地点です。

9km地点の拳ノ川休憩所

拳ノ川休憩所で休憩。

トイレなし。野宿可。

土佐佐賀温泉:遍路小屋

土佐佐賀温泉の遍路小屋で野宿。屋根付きで敷居も高くプライバシーも保てた。

トイレあり。野宿可。

土佐佐賀温泉

土佐佐賀温泉の入り口

23km地点の白浜海岸休憩所

白浜海岸休憩所で休憩。

トイレなし。野宿可。


中盤:四万十市エリア(約30~60km)

30km地点の大方町は、宿やコンビニが集まる宿泊に便利なエリアです。

さらに進むと、約47km地点で四万十川に架かる四万十大橋を渡ります。橋のたもとの河川敷には芝生広場や東屋があり、休憩や野宿にも利用できます。

橋を渡ると、足摺岬まで続く国道321号線へ入ります。

30km地点の上川口公園

上川口公園で休憩。

トイレあり。野宿可。

四万十大橋と広場

四万十大橋を渡る前の広場で休憩。

コンビニあり。野宿可。

新伊豆田トンネル

約50km地点には全長約1.6kmの新伊豆田トンネルがあります。車では短く感じる距離ですが、歩くと30分近くかかる長いトンネルです。歩道は比較的広く歩きやすいものの、車の交通量が多く、通過するたびに風圧を強く感じました。私は菅笠が飛ばされないよう、顎を引いて押さえながら歩いたことを覚えています。帽子を着用する場合は飛ばされないよう注意し、反射材を身に着けると安心です。

真念庵・下ノ加江休憩所

トンネルを抜けると、江戸時代に遍路文化の普及へ大きく貢献した僧・真念を祀る真念庵があります。遍路の歴史に触れられる場所なので、時間があれば立ち寄ってみてください。

その先には下ノ加江休憩所があります。以前は「ドライブイン水車」としてレストランが併設されていましたが、現在は営業を終了しています。それでも、トイレや東屋、自動販売機は利用できるため、歩き遍路の休憩場所として便利です。私はここで野宿をしました。

休憩所の裏手には小さな沢が流れており、真夏の暑さで火照った体を冷たい水で冷やしたことが印象に残っています。周囲は深い森に囲まれ、日が暮れるとヒグラシの鳴き声が響き始めます。真夏でもどこか涼しさを感じられる、静かで心地よい場所でした。


後半:足摺岬へ(約60~80km)

最終区間は土佐清水市から足摺岬へ向かうルートです。この道は、38番金剛福寺を参拝したあと39番延光寺へ向かう「打戻り」の遍路道とも重なります。そのため、多くのお遍路さんとすれ違い、「お疲れさまです」と挨拶を交わす機会が増える区間でもあります。

約65km地点には大岐海岸があります。サーフィンの名所として知られ、周辺にはサーファー向けのゲストハウスも多くあります。私が歩いた夏も、多くのサーファーが波を待つ光景が広がっていました。

高台から望む大岐海岸。海には波を待つサーファーが多く見られる。

じんべえ広場

さらに進んだじんべえ広場は、歩き遍路におすすめの休憩・野宿スポットです。大きな東屋とトイレ、水道があり、雨の日でも利用しやすい環境が整っています。私が野宿した夜は、ほかにも2人のお遍路さんが野宿しており、遍路道の情報交換をしながら楽しい時間を過ごしました。

じんべえ広場の東屋で野宿

以布利遍路道

じんべえ広場の先には、海岸沿いに以布利遍路道の入口があります。竹林の中を約1km歩く昔ながらの遍路道で、歩き遍路の方にはぜひおすすめしたい区間です。土の道はクッション性があり足への負担が少なく、竹林が真夏の強い日差しを遮ってくれるため、とても歩きやすく感じました。国道歩きが続く中で、遍路道らしい風情を味わえる印象的な区間でした。


金剛福寺・足摺岬へ到着

足摺岬は四国最南端の観光地としても知られ、お遍路さんだけでなく多くの観光客が訪れます。コンビニやスーパーはありませんが、ホテルや旅館、温泉施設が充実しているため、金剛福寺参拝とあわせて宿泊するのもおすすめです。

長い道のりを歩いてたどり着く足摺岬は、遍路の達成感を強く感じられる場所でした。太平洋を望む雄大な景色は、それまでの疲れを忘れさせてくれるほど印象的でした。

足摺岬の看板と歩き遍路姿の私

金剛福寺の境内

金剛福寺は、弘法大師が足摺岬を観音菩薩の浄土「補陀洛」に見立てて開いたと伝わる寺院です。境内には池や巨石、美しく手入れされた庭園が広がり、遍路寺院の中でも特に見応えがあります。参拝だけでなく、ゆっくり境内を散策するのもおすすめです。

金剛福寺門前
金剛福寺の境内。美しく整備された庭園。

足摺岬の見どころ

金剛福寺を参拝したら、ぜひ足摺岬周辺も散策してみてください。徒歩で回れる範囲に見どころが点在しており、お遍路とあわせて観光も楽しめます。

ジョン万次郎像

土佐清水市ゆかりの偉人・ジョン万次郎の銅像です。漂流後にアメリカへ渡り、日本の近代化にも大きな影響を与えた人物として知られています。

足摺岬のジョン万次郎像と歩き遍路姿の私

足摺七不思議

足摺岬には、弘法大師にまつわる「足摺七不思議」が点在しています。亀石をはじめ、弘法大師の伝説が残る史跡が各所にあり、遍路の歴史や信仰に触れながら散策できます。

足摺七不思議の1つ亀石

足摺岬灯台

足摺岬の先端に立つ白亜の灯台です。展望台からは太平洋を一望でき、四国最南端らしい雄大な景色が広がります。

足摺岬灯台

岩本寺〜金剛福寺の補給・休憩ポイント

宿泊や休憩、補給に利用しやすい主なポイントを一覧にまとめました。

地点岩本寺から利用できるもの
土佐佐賀温泉10km温泉・宿・遍路小屋
大方町30kmコンビニ・宿
四万十市40km飲食店・宿
下ノ加江休憩所50kmトイレ・東屋・自販機
以布利・じんべえ広場70km東屋・トイレ
足摺岬80km宿・温泉

周辺宿情報

金剛福寺周辺や前後の札所で宿泊を予定している方は、以下の記事をご覧ください。

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