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歩き遍路10日目

歩き遍路 10日目 歩き遍路の記録

歩き遍路10日目は、2回目の区切り打ち初日。約1ヶ月ぶりに25番津照寺から歩き始め、26番金剛頂寺を参拝して奈半利まで約20kmを歩いた。前回苦しんだ足の痛みを教訓に、インソールや靴下、荷物を見直して再挑戦。途中、不動岩にも立ち寄り、翌日の神峯寺に備えて奈半利で野宿した。

行程表

5月30日 はれ
  • 出発
    1. 室戸市街地
  • 9:30
    25番 津照寺
  • 11:00
    26番 金剛頂寺
    1. 霊場: 不動岩
  • 17:00
    奈半利

    野宿

歩き遍路 10日目

2回目の区切り打ちがスタート|室戸から津照寺へ

5月30日、晴れ。今日は2回目の区切り打ち初日だ。

前回は1番霊山寺から25番津照寺まで、9日間かけて歩いた。今回はその続きとなる、実質10日目の歩き遍路だ。

津照寺までは夜行バスで高知に入り、そこから電車とバスを乗り継いで室戸市街地へ向かった。時刻は9時30分。約1ヶ月ぶりに津照寺へ戻ってきた。

高知駅

ここから2回目の区切り打ちが始まる

今回の日程は、4日間で34番種間寺を目指す予定だ。天気予報は晴れで、気温も高くなりそうだった。

今回も野宿を予定しているため、テントと寝袋を持参した。そして、前回の経験を踏まえ、装備や歩き方にもいくつか改良を加えてきた。

前回の歩き遍路で苦しんだ足の痛み

前回の歩き遍路では、とにかく足の痛みに苦しめられた。歩き終えてから1ヶ月が経った今でも、足の指先には痺れが残っているほどだ。

そこで今回は、足への負担を減らすために、荷物・インソール・靴下・歩き方を見直した。

今回変更したことは、大きく4つ

  • 荷物の軽量化: 装備を徹底的に見直した。キャンプ用のランタンは小型のペンライトに変更。着替えも、前回は結局2着を着回しただけだったので、必要最低限の2着に絞った。汚れたり破れたりした場合は、現地調達すればよいと割り切った。
  • インソールの変更: 靴に最初から付属していたものから、クッション性の高い専用インソールに変更。カーボン入りで、土踏まずのアーチをサポートするタイプを選んだ。
  • 靴下の変更: 一般的な靴下から、土踏まずをサポートするタイプに変更した。
  • 歩き方の見直し: 踵から着地し、つま先で蹴り出すことを意識。足音が聞こえないような、滑らかな歩行を心がけた。

一通り揃えると、それなりの出費になった。それでも、長距離を歩く遍路では足への負担を減らすことが重要だと、前回の経験から痛感した。

個人的には、足元への投資は優先して考えたいところだ。

25番津照寺から26番金剛頂寺へ|約4kmの上り道

26番金剛頂寺は、25番津照寺から約4km。距離だけを見ると、それほど遠くない。

しかし、金剛頂寺の境内は標高約160mに位置している。短い距離で一気に登るため、決して侮れない道のりだ。

歩き始めてすぐに汗が出てきた。1ヶ月前とは明らかに気温が違う。季節は5月末。初夏の暑さを感じる。

小さな橋を渡った先で、右手に金剛頂寺を示す看板を発見した。

そういえば、橋の上では杖をついてはいけない。1ヶ月ぶりだったが、しっかり覚えていた。

橋を渡って右に入ると、のどかな畑が広がる道が山へ向かって続いている。そこから徐々に上りが始まった。

時刻は11時。金剛頂寺に到着した。

26番金剛頂寺に到着|汗だくの境内と西寺の歴史

金剛頂寺に着く頃には、インナーが汗でびしょびしょになっていた。

これが夏の歩き遍路か。まだ5月末だが、真夏の遍路がどれほど過酷なのか、すぐに想像できた。

インナーを脱ぎ、白装束を直接着てみると、幾分涼しくなった。

金剛頂寺は弘法大師空海が開創したと伝わる、室戸岬の古刹だ。「西寺」と呼ばれ、24番最御崎寺の「東寺」と対をなす霊場として知られている。霊宝殿には多くの重要文化財が収蔵されている。

境内は深い森に囲まれ、厳かな雰囲気が漂っていた。海岸沿いの開放的な景色とは対照的に、静かで落ち着いた空気が流れている。室戸の海岸近くにあるとは思えない、印象深いお寺だった。

26番金剛頂寺山門
26番金剛頂寺境内

1ヶ月ぶりの般若心経|前回からの成長を実感

本堂で、1ヶ月ぶりに般若心経を唱えた。

意外と覚えているもので、途中でつまることなく、流れるように唱えることができた。

最初の頃は慣れないことばかりだったが、発心の道場を歩き終えたことで、少しずつ身についてきたのだろう。

そんな小さな変化にも、前回からの成長を感じた。

27番神峯寺は断念|不動岩へ向かう

次の札所は27番神峯寺。金剛頂寺から約28km離れており、境内は標高約450mに位置する。土佐の「へんろころがし」として知られる難所だ。

時刻は11時を過ぎている。距離と標高を考えると、今日中に参拝するのは難しい。

無理をせず、今日は麓の奈半利まで歩いて宿泊することに決めた。

金剛頂寺の境内から室戸の海岸へ、一気に下っていく。

弘法大師の修行地と伝わる不動岩

地元の方に教えてもらったのが、海岸近くにある「不動岩」だ。

室戸で弘法大師空海が修行した場所として有名なのは御厨人窟(みくろど)だが、実は不動岩の洞窟こそが本当の修行地なのだという話を聞いた。

確かに、不動岩は御厨人窟よりも海に近い場所にある。洞窟の前に立つと、ここで修行をしていた姿を想像したくなる。

不動岩は、御厨人窟とはまた違った雰囲気を持つ室戸の霊場だ。御朱印もいただけるという。

今回は時間の都合もあり、ゆっくり立ち寄ることはできなかったが、室戸を歩くなら訪れてみたい場所のひとつだ。

国道55号線を歩いて奈半利へ|足の痛み対策の効果は?

奈半利までは国道55号線をひたすら歩く。

今回の足の痛み対策は、かなり効果があったように感じた。前回に比べて足への負担が軽くなっている。

ただし、負担が減ったからといって、ペースを上げるのはよくない。少し遅いくらいの歩調で歩き続けた方が、全体で見た場合に利点が多い。これも前回のお遍路で学んだことだ。

約5時間歩き、17時頃に奈半利へ到着した。

奈半利で野宿|神峯寺への前泊地点

奈半利は、徳島から室戸岬を経由して歩いてくる場合、高知県で初めて鉄道駅のある町だ。

宿泊施設や飲食店もあり、次の札所である27番神峯寺まで約10km。神峯寺を目指す歩き遍路にとって、前泊地点として利用しやすい町だ。

奈半利駅

町の中央を流れる奈半利川を渡り、すぐ右手の上流方向へ進むと、芝生の河川敷が広がっている。

今日はここで野宿をすることにした。

車道から程よく離れており、騒音も気にならない。

私が訪れた際にはトイレや水道があり、近くには日帰り温泉施設もあった。ただし、温泉は改装中で利用できず、残念だった。

日中はかなり汗をかいたので、持参した石けんで上半身を軽く洗い、着ていた服も洗濯した。

明日は土佐の難所、神峯寺が待っている。しっかり体を休めるため、20時には眠りについた。

寺情報

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