大窪寺の基本情報

御朱印

- 御影
- 開創1200年記念


歴史・見どころ
大窪寺は八十八ヶ所結願の霊場。行基が草庵を結び、弘法大師が本尊の薬師如来を安置して寺を開創し、結願の地と定めました。女人高野としても栄え、幾度の災禍を乗り越え、現在まで法灯を守っています。
ルートマップ・距離・所要時間
前後の札所へのルートは、タブを切り替えてご覧いただけます。
地図左上のメニューから「Driving Route」を選択すると、車ルートを表示できます。
また、地図右上の全画面表示アイコンをクリックすると、Googleマップで見やすく表示できます。
- 前の寺から
- 次の寺へ
前の寺: 87番 長尾寺

| 距離 | 15.1 km |
| 徒歩 | 4時間30分 |
| 車 | 40分 |
次の寺: 1番 霊山寺

| 距離 | 38.8 km |
| 徒歩 | 12時間 |
| 車 | 45分 |
実際に歩いた感想
大窪寺は長尾寺の南へ約15kmに位置します。八十八ヶ所結願(けちがん)の霊場として知られ、徳島県との県境に近い矢筈山の東側中腹、標高約450mの場所にあります。
歩きでは5時間ほどかかるため、出発前に長尾寺周辺で食料や飲み物を準備しておくと安心です。
また、大窪寺で結願して遍路を終える場合は、大窪寺のバス停からさぬき市街地方面へ向かうこともできます。一方、大窪寺からさらに1番札所・霊山寺を目指す場合は、麓の町までさらに長い道のりが続くため、時間と体力に余裕を持っておきましょう。
道の駅「ながお」まで
まずは長尾寺から県道3号線を南へ進み、道の駅「ながお」を目指します。
約5km、緩やかな登りが続く道を歩くと、道の駅に到着します。店内では軽食やお土産などを購入できるため、大窪寺へ向かう前の補給地点として利用できます。
目の前には前山ダムが広がり、周辺には遍路小屋もあります。大窪寺へ向かう前泊として利用する歩きお遍路さんも多いようです。
お遍路資料館
道の駅「ながお」の近くには、お遍路の歴史や文化を紹介するお遍路資料館があります。
館内には遍路に関する資料のほか、四国八十八ヶ所を再現した大きなジオラマも展示されており、これまで歩いてきた道のりを振り返ることができます。
歩き遍路の証明書を発行してもらうこともできます。私もここを訪れましたが、実際に歩いてきたルートをジオラマで確認すると、これまでの旅を振り返るような感覚になりました。
なお、資料館は午後4時頃には閉館するため、立ち寄る場合は時間に注意しましょう。



大窪寺へ向かう2つのルート
道の駅「ながお」を過ぎると、大窪寺へ向かう道は大きく2つに分かれます。
記事内のルートマップには、どちらのルートも掲載しています。ルート選びの参考にして、ご自身の体力や天候に合った道を選んでください。
| ルート | 特徴 |
|---|---|
| 山道ルート | 距離は短いが、女体山の峠を越える険しい山道。鎖場もある |
| 車道ルート | 約3km長くなるが、高低差が少なく比較的歩きやすい |
車道ルート
車道ルートは、県道3号線から国道377号線を経由して大窪寺を目指します。
山道ルートより約3kmほど距離が長くなりますが、高低差が少なく、比較的歩きやすいルートです。
悪天候時・足に不安がある場合は、無理に山道を選ばず、こちらを選ぶのもよいでしょう。
山道ルート
私は山道ルートを歩きました。
こちらは標高約770mの女体山の峠を越える、距離の短いルートです。その一方で、鎖場があるなど険しい区間もあり、決して楽な道ではありません。
春の晴れた日に歩きましたが、当日は途中からガスが出て景色を見ることはできませんでした。それでも、霧に包まれた山道は幻想的で、印象に残る遍路道となりました。
天候が悪い日や、足元に不安がある場合は無理をせず、車道ルートを選んだほうがよいでしょう。



私が歩いた時間
私は長尾寺を朝7時に出発しました。
途中でお遍路資料館にも立ち寄りながら歩き、私の足では13時頃に大窪寺へ到着しました。
長尾寺から大窪寺までは約15kmありますが、道の駅や資料館への立ち寄り、山道の険しさなどを考えると、時間には余裕を持って計画することをおすすめします。
遍路道で感じたこと
山道手前には、遍路の途中で命を落とした人を供養するための供養塔もあります。
長い遍路道を歩いていると、過去にこの道を歩いた人たちの存在を感じる場所があります。私自身、なぜ今こうして歩けているのかを考えながら手を合わせました。
大窪寺へ向かう最後の山道は、単なる移動区間ではなく、これまで歩いてきた遍路を振り返る時間にもなりました。
大窪寺の歴史・見どころ
結願の寺ならではの雰囲気
大窪寺は、四国八十八ヶ所を巡るお遍路さんにとって結願の寺として知られています。
私が訪れたのは開創1200年記念の年だったこともあり、境内は多くのお遍路さんで賑わっていました。参拝を終えた方々は、長い遍路を終えた達成感からか、皆さんとても晴れやかな表情をしています。
境内では記念写真を撮るお遍路さんの姿も多く見られ、ほかの札所とは少し違った、「結願を迎えた場所」ならではの雰囲気を感じました。
前日の夜、野宿をした際に一緒だったお遍路さんも、私の30分ほど後に大窪寺へ到着。再会して、互いの結願を喜び合いました。長い道のりを歩いてきたからこそ、最後の札所で出会うお遍路さんとの交流も印象に残ります。

お砂踏み道場
石段を登った先には、お砂踏みができる道場があります。
八十八ヶ所の小さな本尊が祀られており、一周することで四国八十八ヶ所を巡拝したのと同じ功徳が得られるといわれています。
私も一周してみました。実際に四国を歩いてきた足で巡ることで、これまで歩いてきた道のりを思い返しながら参拝できました。
宝杖堂と結願の金剛杖
境内には、結願を迎えたお遍路さんが金剛杖を納める「宝杖堂」があります。
堂内には多くの金剛杖が納められており、長い遍路を終えた人たちの歩みを感じさせる場所です。
金剛杖を記念に持ち帰ることもでき、私は持ち帰りました。
四国八十八ヶ所を一周した私の杖は、新品のときには130cmほどありましたが、歩き終える頃には約110cmに。約20cmも削れて短くなった杖は、私にとって結願の証の一つになりました。

結願証明書
大窪寺では、結願したことを証明する「結願証明書」をいただくこともできます。
自分の名前や日付を墨で書いてもらえるため、結願の記念として残しておくのもよいでしょう。
境内では、結願証明書を手に記念写真を撮るお遍路さんの姿も多く見られます。これほど多くの人が達成感を胸に記念撮影をしている光景は、結願の寺・大窪寺ならではだと感じました。


八十八庵で結願後のうどん
大窪寺の門前には、うどん店の「八十八庵」があります。
結願を終えたお遍路さんが、最後にうどんを味わうのも定番の一つ。私が訪れたときも20人ほどの行列ができていたため、今回は諦めました。
時間に余裕があれば、結願後の食事とあわせて訪れたいスポットです。
周辺宿情報
大窪寺周辺や前後の札所で宿泊を予定している方は、以下の記事をご覧ください。

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