PR

44番 大寶寺

寺情報

大寶寺の基本情報

44番 大寶寺の門前

御朱印

大寶寺の御朱印(開創1200年記念スタンプ入り)
  • 御影
  • 開創1200年記念
大寶寺の御影
大寶寺の御影(開創1200年記念)

基本情報

本尊十一面観世音菩薩
標高560m
位置情報MAP

宿泊施設

宿坊あり
通夜堂なし

歴史・見どころ

大寶寺は、百済から伝わった十一面観音を祀ったことに始まると伝わる歴史あるお寺です。弘法大師が霊場として整え、後に天皇や藩主の信仰を集めて栄えました。山深い境内には静かな空気が漂います。

注意点

長距離かつ峠越えが続くため、宿泊地と補給ポイントを事前に計画しましょう。

ルートマップ・距離・所要時間

前後の札所へのルートは、タブを切り替えてご覧いただけます。
地図左上のメニューから「Driving Route」を選択すると、車ルートを表示できます。
また、地図右上の全画面表示アイコンをクリックすると、Googleマップで見やすく表示できます。

  • 前の寺から
  • 次の寺へ

前の寺: 43番 明石寺

43番 明石寺の山門
距離67.2 km
徒歩20時間
2時間

次の寺: 45番 岩屋寺

45番 岩屋寺の本堂
距離8.4 km
徒歩4時間
20分

実際に歩いた感想

明石寺から大寶寺までは約70kmあり、歩き遍路では3〜4日かかる長距離区間です。さらに大寶寺は標高約500mの久万高原に位置しており、道中には鳥坂峠、鴇田峠、農祖峠などの峠越えがあります。

途中には大洲市街地や内子町など、宿泊や補給に利用しやすい町があります。これらをうまく組み合わせることで、無理なく歩くことができます。また、道中には歩き遍路が利用しやすい休憩場所もあるため、私が実際に利用した場所を紹介します。


鳥坂峠と鳥坂トンネルの分岐

宇和町から鳥坂峠方面へ

明石寺を出たら、まず国道56号線を北へ進みます。明石寺のある宇和町から、次の大きな町である大洲市街地までは約20kmあります。

宇和町には飲食店や宿泊施設があるため、前日に宿泊したり、食事や必要な買い物を済ませておくと安心です。

明石寺から約10km地点には、最初の分岐があります。ここでは、昔ながらの鳥坂峠遍路道を越えるルートと、鳥坂トンネルを通るルートを選択できます。

鳥坂峠:国道56号線からの景色

鳥坂峠と鳥坂トンネルの比較

私は鳥坂峠遍路道を歩いた経験はありませんが、現在は案内板が整備され、以前より分かりやすくなっているようです。

鳥坂峠ルートは約200mの登りがありますが、昔ながらの遍路道を歩ける魅力があります。一方、鳥坂トンネルは高低差が少ないものの、全長約1,220mと長く、歩道も非常に狭いため注意が必要です。

距離は大きく変わらないため、安全面を考えて鳥坂峠を選ぶお遍路さんも多いようです。

私は真冬の早朝に鳥坂峠を越えました。路肩の草には霜が降り、麓には朝霧が立ちこめる、とても寒い道のりでした。しかし、冬の季節だからこそ見ることができる静かな山間の風景は印象深く、今でも心に残っています。

真冬の鳥坂峠越え

真冬の鳥坂峠越え。路肩の草は霜で凍っている。

ポケットパーク休憩所

鳥坂峠を越えた先にあるポケットパーク休憩所

鳥坂峠を越えた先にある休憩所。トイレあり。

大洲市街地へ向かう際の注意点

17km地点の大洲北只IC前の交差点も注意が必要な場所です。

そのまま国道56号線沿いに進むと、歩道の狭い大洲トンネルへ向かいます。右手にある橋を渡り、国道441号線へ進むことで、安全に大洲市街地へ向かうことができます。


大洲・内子で休憩と宿泊

約20km地点で大洲市街地に到着します。

私が大洲市街地に到着したのは午前10時頃でした。真冬の冷え込みも、日が昇って歩いているうちに和らぎ、町へ着いた頃には歩きやすい気候になっていました。

大洲は肱川沿いに広がる歴史ある町で、古い町並みや大洲城など、観光地としても知られています。ホテルや飲食店も多く、歩き遍路にとって貴重な休憩地点です。

大洲の肱川
大洲の肱川
遍路道から望む大洲城

十夜ヶ橋で感じる遍路の歴史

また、大洲市街地には別格霊場第八番札所の十夜ヶ橋があります。

十夜ヶ橋は、弘法大師が橋の下で一夜を過ごしたと伝わる場所で、遍路の歴史を感じられる寺院です。通夜堂も利用でき、私も以前宿泊したことがあります。

その時は外国人のお遍路さんご夫婦も利用されており、互いに歩いてきた道や旅の話をしたことが印象に残っています。

遍路道沿いにあるので、時間に余裕があれば是非立ち寄ってみて下さい。

十夜ヶ橋 本堂

十夜ヶ橋本堂

十夜ヶ橋 大師堂

橋の下にある十夜ヶ橋大師堂

十夜ヶ橋 御朱印

十夜ヶ橋の御朱印

内子町で山越えに備える

大洲市街地から約10km進むと、内子町に到着します。

内子町は古い町並みが残る風情ある町で、お遍路さんだけでなく観光客も多く訪れます。ここから先はいよいよ山間部へ入るため、内子で宿泊して体力を整える歩き遍路さんも多いです。

また、この先は補給場所が少なくなるため、コンビニなどで食料を準備しておくと安心です。


鴇田峠を越える山岳遍路道

内子町を出ると、国道379号線を東へ進みます。

小田川に沿った道は、川の流れに合わせて蛇行を繰り返しながら、緩やかな登りが続く山間のルートです。

道中には遍路小屋や屋根付きのバス停も点在しており、日差しや雨を避けながら休憩できるため、歩き遍路にとって心強い存在です。

内子町の山間にあるバス停で休憩
内子町の山間にある休憩所
国道379号線沿いにあるバス停休憩所

鴇田峠と農祖峠の分岐

約47km地点では、国道379号線と380号線の分岐があります。

ここが鴇田峠遍路道と農祖峠遍路道の分岐点です。

左側の国道379号線を進むと鴇田峠へ、直進して国道380号線を進むと農祖峠へ向かいます。

私は鴇田峠ルートを歩きました。農祖峠は歩くお遍路さんが少なく、道の状況によっては難易度の高いルートになるようです。そのため、初めて歩く場合は鴇田峠ルートの方が安心でしょう。

鴇田峠までの道のり

分岐点から、国道379号線を約5km進み、落合トンネルを抜けた先で県道42号線へ入ります。県道42号線には下坂場峠遍路道があります。曲がりくねった車道をショートカットできる昔ながらの遍路道なので、歩き遍路の方は利用してもよいでしょう。

下坂場峠を越えると、田園風景が広がる二名地区に入り、そこから鴇田峠遍路道の山道が始まります。

県道42号線

県道42号線:下坂場峠の手前

下坂場峠 遍路道入り口

下坂場峠 遍路道入り口

下坂場峠 遍路道

下坂場峠 遍路道

冬の鴇田峠を歩いて

鴇田峠遍路道は、杉や檜が立ち並ぶ山深い道です。道幅が細い場所もありますが、整備されていて歩きやすい遍路道でした。

鴇田峠にはベンチや石碑があり、峠越えの途中で休憩することができます。

私は冬に歩いたため、峠へ近づくにつれて雪が残る場所もありました。雨まじりのみぞれが時折降る天候で、道中は雨具を着用して進みました。道端の枯れた植物が風に揺れる風景は、どこか寂しさを感じる冬の山道らしい雰囲気でした。

さらに標高が上がると、路面が凍結している場所もありました。滑らないように歩幅を小さくし、一歩ずつ慎重に進みました。

鴇田峠 遍路道

冬の鴇田峠遍路道。積雪も見られる。

鴇田峠

鴇田峠。ベンチや石碑がある。

鴇田峠 遍路道

路面が凍結した鴇田峠遍路道。

歴史を感じる鴇田峠

鴇田峠は、かつて二名と久万高原を結ぶ重要な街道でした。1950年頃までは茶屋もあり、多くの人が行き交った場所だったそうです。

現在は静かな山道となっていますが、昔の遍路道を歩きながら、当時の人々の往来に思いを馳せることができる場所です。

鴇田峠にある歴史が書かれた看板

久万高原へ到着

鴇田峠を越えると、久万高原方面へ約300m下ります。

長い登りを終えた先にある久万町は、ホテルや飲食店があり、歩き遍路にとって休息しやすい町です。

大寶寺には宿坊もあるため、ここで宿泊して次の区間へ備えるのもおすすめです。

明石寺から続く長い山越えの道のりは決して楽ではありませんが、峠道や山里の風景、昔ながらの遍路道の雰囲気を味わえる、遍路道の中でも特に印象深い区間でした。

大寶寺山門前の石段
大寶寺山門

周辺宿情報

大寶寺周辺や前後の札所で宿泊を予定している方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事

四国八十八ヶ所のルート一覧、距離・時間・宿坊をまとめた記事です。
寺一覧と全ルート

コメント