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大日如来

御本尊_大日如来 お遍路情報

四国八十八ヶ所には、さまざまな仏さまが御本尊として祀られています。その中でも大日如来は、密教において中心となる重要な仏さまです。

四国八十八ヶ所では、4番大日寺、28番大日寺、42番佛木寺、60番横峰寺、61番香園寺、72番曼荼羅寺の6ヶ所で大日如来が御本尊として祀られています。

この記事では、大日如来とはどのような仏さまなのか、その姿や御利益、御真言、そして大日如来を御本尊とする四国八十八ヶ所の6ヶ所の札所について、わかりやすく紹介します。

大日如来とは?

大日如来(だいにちにょらい)は、密教において中心的な存在とされる仏さまです。

「大日」という名前には、太陽の光があまねく世界を照らすように、大日如来の智慧と慈悲がすべての人々に及ぶという意味が込められています。

仏教では、一般的に如来は悟りを開いた仏さまを指します。大日如来は、特に密教において宇宙そのものと一体となった存在として説かれています。

真言密教では、大日如来はあらゆる仏さまの根本となる仏と考えられています。

そのため、大日如来は単独の仏さまというだけではなく、さまざまな仏さまや菩薩の智慧と慈悲の根源として捉えられています。

大日如来はどんな姿をしている?

大日如来の仏像は、一般的な如来像とは少し違った姿で表現されます。
釈迦如来や阿弥陀如来などの如来は、衣をまとい、装飾品をほとんど身につけない姿で表現されることが多いですが、大日如来は宝冠や装身具を身につけた姿で造られることがあります。
これは、大日如来が「仏の王」ともいえる特別な存在として表現されているためです。
また、大日如来には「智拳印(ちけんいん)」など、密教独特の印相を結んだ姿も多く見られます。智拳印とは、左手の人差し指を右手で包むように握る、大日如来を象徴する印の一つです。

御利益

智慧を授かる / 迷いや悩みを取り除く / 心を穏やかにする / 災いを遠ざける / 願いを成就へ導く

御影

04_omie
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御真言

おん あびらうんけん ばざら だとばん

🔊 御真言を聞く

大日如来と密教の関係

大日如来を理解するうえで欠かせないのが「密教」です。

密教では、仏さまの智慧や慈悲を、単に教えとして学ぶだけではなく、身ぶりである「身密」、言葉である「口密」、心の働きである「意密」を通して実践することを重視します。

真言を唱えたり、印を結んだり、仏さまを観想したりする修行も、こうした密教の教えと関係しています。

大日如来には、密教における二つの重要な世界観があります。

金剛界大日如来

金剛界は、大日如来の「智慧」を表す世界です。

迷いや煩悩を打ち破り、物事の本質を見抜く智慧を象徴しています。

胎蔵界大日如来

胎蔵界は、大日如来の「慈悲」を表す世界です。

すべてのものを包み込み、育むような大きな慈悲を象徴しています。

この金剛界と胎蔵界を合わせて「両界曼荼羅」と呼び、密教では大日如来を中心とした世界が表されています。

大日如来の御利益

大日如来は、智慧と慈悲を象徴する仏さまとされているため、さまざまな御利益が信仰されています。

代表的なものとして、次のようなものがあります。

  • 智慧を授かる
  • 迷いや悩みを取り除く
  • 心を穏やかにする
  • 災いを遠ざける
  • 願いを成就へ導く
  • 正しい道を歩むための智慧を授かる

特に、物事に迷っているときや、自分の進むべき道を見つめ直したいときに、大日如来の智慧にあやかろうとする信仰があります。

ただし、御利益は単なる願いをかなえてもらうという意味だけではありません。

大日如来の智慧と慈悲をよりどころとして、自分自身の心を見つめ、より良い方向へ進んでいくことも、大日如来を信仰する意味の一つといえるでしょう。

大日如来を御本尊とする四国八十八ヶ所の札所

四国八十八ヶ所の中で、大日如来を御本尊とする札所は6ヶ所あります。

徳島県

第4番札所 大日寺

第4番札所の大日寺は、その名の通り大日如来を御本尊とする札所です。

弘仁6年(815年)、弘法大師がこの地で大日如来を感得し、像を彫造したことが寺名の由来と伝えられています。

高知県

第28番札所 大日寺

高知県香南市にある第28番札所の大日寺も、大日如来を御本尊としています。

御本尊の大日如来坐像は行基菩薩の作と伝えられていますが、実際の仏像は平安時代後期の寄木造とされ、重要文化財に指定されています。現在は非公開で、本堂にはお前立の大日如来像が安置されています。

愛媛県

第42番札所 佛木寺

第42番札所の佛木寺は、愛媛県宇和島市にある札所です。

大日如来を御本尊とする札所の一つとして、お遍路の道中で大日如来への信仰に触れることができます。


第60番札所 横峰寺

第60番札所の横峰寺も、大日如来を御本尊とする札所です。

標高の高い場所に位置し、四国八十八ヶ所の中でも特徴的な札所の一つです。

大日如来を御本尊とする6ヶ所の中でも、四国遍路の難所として知られる横峰寺への参拝は、特に印象に残るお遍路の一つとなるでしょう。

香川県

第61番札所 香園寺

第61番札所の香園寺は、愛媛県西条市にある札所です。

大日如来を御本尊とする札所を巡る場合には、60番横峰寺から61番香園寺へと続く順番になります。


第72番札所 曼荼羅寺

第72番札所の曼荼羅寺は、香川県善通寺市にある札所です。

「曼荼羅寺」という寺名からも、密教との深い関係を感じることができます。

まとめ

大日如来は、密教において中心となる仏さまであり、智慧と慈悲によってすべてのものを照らす存在として信仰されています。

四国八十八ヶ所では、4番大日寺、28番大日寺、42番佛木寺、60番横峰寺、61番香園寺、72番曼荼羅寺の6ヶ所が大日如来を御本尊としています。

お遍路でこれらの札所を訪れた際には、御本尊である大日如来のお姿だけでなく、密教との関係や御真言にも注目してみてください。

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