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千手観世音菩薩

御本尊_千手観音 お遍路情報

四国八十八ヶ所を巡っていると、さまざまな仏さまが御本尊として祀られていることに気づきます。

その中でも、特に多くの札所で祀られている仏さまの一つが**千手観音(千手観世音菩薩)**です。

千手観音は、その名のとおり「千の手」を持つ観音菩薩として知られています。たくさんの手と目によって、さまざまな人々の苦しみや願いに寄り添い、救う仏さまとして信仰されてきました。

四国八十八ヶ所では、通常の千手観世音菩薩だけでなく、三面千手観世音菩薩や十一面千手観世音菩薩を含めると、千手観音を御本尊とする札所は13ヶ所あります。

この記事では、千手観音の特徴や意味、御真言、そして千手観音を御本尊とする札所をご紹介します。


千手観音とは?

千手観音は、正式には**千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)**などと呼ばれる観音菩薩です。

「千手」とは、文字どおり千本の手を意味します。

それぞれの手には、人々を救うためのさまざまな道具が持たれているとされ、さらに一つひとつの手に目がある姿で表されることもあります。

これは、あらゆる方向に目を配り、たくさんの手を差し伸べて人々を救うという、千手観音の慈悲を表したものです。

実際の仏像では、必ずしも正確に千本の手があるわけではありません。多くの像では、中心となる二本の手の周囲に多数の腕が広がる特徴的な姿で表現されています。


千手観音はどんな姿をしている?

千手観音の大きな特徴は、たくさんの手と目です。
千手観音の「千の手」は、さまざまな苦しみから人々を救うための力を象徴しています。どこにいる人にも手を差し伸べることができる、観音菩薩の広大な慈悲を表していると考えられています。
千手観音は「千手千眼観音」とも呼ばれます。たくさんの目によって、人々の苦しみや困っている状況を見つけ、その人に合わせて救いの手を差し伸べるという意味があります。
千手観音の手には、蓮華や法輪、金剛杵など、さまざまな道具が表現されています。これらは、それぞれ異なる力や働きを象徴するものとされています。

御利益
  • あらゆる苦しみから人々を救う観音菩薩
  • 多くの手を持つ姿によって、広く、あまねく人々を救う

御影

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御真言

おん ばざら たらま きりく

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千手観音は何を救う仏さま?

千手観音は、あらゆる苦しみから人々を救う観音菩薩として信仰されてきました。

仏教では、人間だけでなく、さまざまな世界に生きる存在を救うために、観音菩薩が相手に応じた姿を現すと説かれています。

千手観音は、その中でも特に多くの手を持つ姿によって、広く、あまねく人々を救う慈悲を象徴しています。

そのため、昔からさまざまな願いを持つ人々によって信仰されてきました。


千手観音を御本尊とする四国八十八ヶ所の札所

千手観音を御本尊とする札所は、次の13ヶ所です。

徳島県

第8番 熊谷寺

8番 熊谷寺の山門

熊谷寺は、弘法大師が霊木に一刀三礼して千手観音像を彫造し、本尊としたと伝えられています。現在の御本尊も千手観世音菩薩です。

第10番 切幡寺

10番 切幡寺の境内

切幡寺の御本尊は千手観世音菩薩です。観音信仰と深い関わりを持つ札所として知られています。

第16番 観音寺

16番 観音寺本堂

観音寺には「観音寺縁起」が伝わり、弘法大師が千手観音像を彫造して本尊としたことが記されています。


高知県

第29番 国分寺

29番 国分寺の境内

土佐の国分寺の御本尊は千手観世音菩薩です。現在の本堂は国の重要文化財に指定されています。

第38番 金剛福寺

38番 金剛福寺の境内

金剛福寺の御本尊は、通常の千手観音とは少し異なる三面千手観世音菩薩です。

弘法大師がこの地を観音の浄土と感得し、三面千手観世音像を彫造して安置したと伝えられています。


愛媛県

第43番 明石寺

43番 明石寺の山門

明石寺では千手観世音菩薩が御本尊として祀られています。

第58番 仙遊寺

58番 仙遊寺の山門

寺伝によれば、御本尊の千手観音像は天智天皇の念持仏とされ、竜女が一刀三礼しながら彫ったという伝説が残っています。


香川県

第66番 雲辺寺

66番 雲辺寺の本堂

雲辺寺は標高911m、四国八十八ヶ所の中でも最も高い場所にある札所です。

本尊の千手観音坐像は、雲辺寺を代表する仏像の一つです。

第71番 弥谷寺

71番 弥谷寺の本堂への階段

弥谷寺では、本堂の奥の岩窟に千手観音が安置されたことが寺の歴史として伝えられています。

第80番 国分寺

80番 国分寺の境内

第29番の国分寺とは別の、讃岐の国分寺です。

こちらの御本尊は、十一面千手観世音菩薩です。十一面観音と千手観音の特徴をあわせ持つ観音さまです。


第81番 白峯寺

81番 白峯寺の本堂

古くから「身代わり観音」として信仰されており、毎年7月10日には本尊千手観音の縁日が行われ、この日に御開帳されています。

第82番 根香寺

82番 根香寺の本堂

根香寺の御本尊も千手観世音菩薩です。

第84番 屋島寺

84番 屋島寺の本堂

屋島寺の御本尊は、十一面千手観音坐像です。

弘法大師が十一面千手観音像を彫造して本尊として安置したと伝えられており、現在の御本尊は国指定重要文化財となっています。


まとめ

千手観音は、たくさんの手と目によって、さまざまな人々を救う観音菩薩として信仰されてきました。

四国八十八ヶ所では、通常の千手観世音菩薩だけでなく、三面千手観世音菩薩や十一面千手観世音菩薩も含めると、13ヶ所の札所で千手観音を御本尊としてお参りすることができます。

同じ千手観音でも、札所によって仏像の姿や由来、寺院に伝わる信仰はそれぞれ異なります。

お遍路で千手観音を祀る札所を巡る際には、それぞれの寺院の歴史や御本尊の由来にも注目してみてはいかがでしょうか。

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